マンガみたいな事が起きました。
食事を終え、
片付けを済ませて家に電話をかける。
「もしもし、お母さん?」
『あら、舞じゃない』
電話の向こうではお父さんの声がする。
『ちょっと、あなたうるさい!
舞、どうしたの?』
思わず笑ってしまった。
お父さん、心配してくれてるんだ。
「ううんっ、何でもないの。
ただ、電話したくなって」
『そう。お母さんもよ。
お母さんもお父さんも舞の声を聞きたかったわ』
「………うん…」
目頭が熱くなってきた。
『渉くんとは上手くいってる?』
「なんとか」
『そう。良かった』
「あのね、さっき渉に提案されたんだけど!
明日、二人で遊びに行ってもいい?」
『明日?』
お母さんの発言に黙っていられなくなったのか、お父さんが騒いでいる。