マンガみたいな事が起きました。
「舞ちゃん、おはよー…」
眠そうに机に突っ伏してるのに
なんで来たのがわかるのかな。
もしかして千里眼!?
なんてね。
中村 さつき
ほわわーんとしてるおっとりさん。
そんな彼女だが、頭脳明晰でテストはいつもトップクラス。
大抵は1位か2位でいる。
おまけに見た目は人形のように可愛い。
「また寝てるし……」
「あ、大雅だぁ~」
「おい、こらっ!!」
戸澤 大雅
彼はさつきと幼い頃から一緒で、
あたしとは中学の頃からの仲だ。
彼もまた身長180㎝越えのイケメンで、
さつきといつもテストで1、2を争っている。
どう考えても大雅はさつきのことが大好きで絶賛片想い中。
さつきはどうかっていうと、
“幼なじみくん”として思ってるようだ。
「東雲~、どうにかしてくれーっ」
大好きな子に抱きつかれて健全な大雅は理性と戦い中。
「ふぁいとっ」
「大雅ぁ?」
大きな目が大雅を捉え、
大雅は本気で大変そう。
こんなのは毎朝の恒例行事みたいなものだ。