マンガみたいな事が起きました。


会場に着くと、
先生の両親だと思われる女性と男性。


美男美女とはこういうことか。


「あなたが舞さんね。
渉の母です。サプライズだったんでしょう?」

「はい…」


ふんわりと笑う姿が可憐だ。
長くて薄い茶色の髪がとても似合う。


「舞ちゃん、久しぶりだな。
………っと、これは言っちゃだめなんだった。
舞ちゃん、渉を頼むよ」

「はぁ…」


フレンドリーなお父様だ。
それに爽やかだし。
これは若い時にかなりモテたんだろうな。


二人と談笑していると、
タキシードを着た先生がやってきた。


そっか、あたしはメイクも全部お母さんにしてもらったんだ。





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