ここで歌うは君がため〜交わされた約束〜
「オズヴェルド様」
扉の向こうから、オルフェの声が聞こえた。
「どうした?」
「クリストフ国王様からの使いが来ております」
扉を開け、話し込んでいる。
しばらくするとオズヴェルドは分かったと言い、こちらを振り返った。
「レヴァノン。国王のところへ今から行く。ついてこい。・・・ユノ、すまない。しばらく席を外す」
2人は慌ただしく出て行った。
独りになると、元の世界を思い出してしまうから嫌だ。
あーあ、誰でもいいから来ないかな。
ミーシャ呼ぼうかな・・・でもメイドの仕事が忙しいよね。
オルフェは・・・あんまり口を聞いてくれないし・・・。
ずっと引きこもっているので友達どころか知り合いすら少ない。
寂しい、なんて、今更のはずなのに。
ーーーコンコンッ
誰ーーー?