運命
第三章 真実

過去

今日も図書館で勉強しがら陸を待つ。


最近陸は、部活や文化祭の準備なんかで遅い。


でも、陸を待つのは苦にならない。


むしろ、幸せなひと時・・。


勉強を始めて一時間程経過した頃、


後ろから女の人に声を掛けられる。



振り返り、はっとする。




・・あの時の・・




そこにいたのは、初めて陸と図書館で待ち合わせした日、


陸を呼び止めていた、綺麗な女の人・・


私が陸の彼女かと疑った、H高の女の子だった。




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