運命
「・・璃子。


二人でロシアに行こう。


俺たちのおじいちゃんに会いに。


そして、この事を伝えて、


おじいちゃんを日本に連れて来よう。」



唐突な提案に呆気に取られるも、祖母の信念を果たす事が、

私に与えられた使命であると感じ、私は、陸に返事をする。




「そうだね。


二人を再会させてあげよう。」



私たちは、夏休み、図らずも、二人で初めての旅行へ出かけることとなった。

祖父の待つ、ロシアへと・・。




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