運命

二目惚れ

それから、どうやってあのヤンキーだらけの満員電車を降り、学校まで辿り着いたのかを私は覚えていなかった。

ただ、今までに体験したことのない感覚が私の体を支配していたのをはっきりと覚えている。



温かくて・・ふわふわしてて・・



宙に浮いているような感覚・・



くすぐったいような心地いいような・・



そして、私の頭の中では



「ハハッ。どういたしまして。」



という美しい言葉とその微笑が、



何度も何度も繰り返されていた・・


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