運命
「大丈夫??

ごめんね。もっと早く気付いてあげられれば‥」


彼の優しい声に、私は安心して一気に泣き出した・・



駅のホームを行き交う人々がこちらに視線を注ぐ。



「え?!ちょっ・・俺が泣かせたみたいじゃん!」



と困惑する彼の前で、遂には嗚咽を漏らして号泣。



「あいつら警察突き出すっつったら


二度としねーからって逃げやがった!!


マジで許せねーよ!!!!」



怖くて悔しくて悲しくて‥



でも、彼の優しさが嬉しくて‥



涙が止まらない。






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