運命

「あの助けてくれたイケメンって・・もしかして水沢さんの彼氏??」


唐突なクラスメートの問い。私は、すぐさま否定する。


「え?!全然そんなんじゃないから!!」


すると、食いつく彩香。


「え?!どゆこと!?まさか‥あの、運命の人!!??」


「うん‥。しかも、帰りも心配だから送るって‥優しいよね。」


そう答える私に彩香は大声を出す。


「はぃ~!?何その急展開!!?ってか、それ、向こうも璃子に気があるんじゃない?!」


「・・そうかな・・単なるボランティア精神旺盛な人かも知れないし・・?」


内心希望を持ちつつ、いつものネガティヴ思考を見せる私に、


「災い転じて福となる!?璃子告っちゃいなよ!!」

って、得意のことわざで?後押しする彩香。



ほんとどういうつもりなんだろう・・



< 40 / 144 >

この作品をシェア

pagetop