運命
「ごめん!待った?」



やはり彼だった。



「いえ・・大丈夫です・・」



ショックを悟られないよう平然を装って答える。


‥そうだよね‥。あんなにかっこよくて優しくて知的で‥完璧な人に

彼女いない訳ないよね‥


かすかな希望に胸を膨らませていた自分に幻滅する。



やっぱり、心優しい彼は、子供みたいに号泣する私をほっとけなくて、

ボランティア精神で守ってあげるなんて言ってくれただけなのかな・・



それとも、プレイボーイで私をからかってる‥!!?



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