運命
日本史の予習を終え、お風呂を済ませ、ベッドに入る。

陸のことが頭に浮かぶ。

今日のことを思い出し、反芻する。



「お前ら、やめろよっ!!!!」

陸が痴漢から私を助けてくれたこと・・

「俺が守ってあげるから」

そう言ってくれたこと・・

陸がロシア人と日本人のクォーターであること・・

ヘーゼルブラウンの美しい瞳・・

初雪のような白い肌・・

光に照らされるとハニーゴールドに輝く髪・・

優しい笑顔・・

長いまつげ・・

大好き・・大好きだよ・・陸・・

君の事、もっと、もっと知りたい・・





そのうちに私は、うとうとと眠りに着いた。





< 61 / 144 >

この作品をシェア

pagetop