運命
長かった期末テストも終わり、爽快な気分の金曜。

いつもの図書館からの帰り道、

陸がおもむろにポケットから二枚のチケットを取り出して言った。




「璃子って、映画好き?チケットあるんだけど‥今度の日曜空いてる?」




空いてるも何もがら空きよ~!!!陸の為ならいつだって!!

って内心ガッツポーズ!その申し出を快諾する。




「うん。暇だよ。映画なんて久しぶり!私も行きたい!何の映画?」




陸と見れるなら何でもよかったけど、一応聞いてみる。




「昔の映画を再上映する企画なんだけど‥

俺は一度テレビで見たことがあって‥凄く印象に残ってるんだ‥

”運命”って言うんだけど、知ってる?」




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