運命
切ないメロディーと共にエンドロールが流れる。


席を立つ者はいなかった。


私は、あふれ出す涙を止める事が出来なかった・・


陸の頬にも一筋の美しい涙が流れていた。




私たちと同年代のアレサンドロとモニカ・・



どうして愛する者同士が結ばれないの・・



モニカは30年もアレサンドロを愛し続けたのに・・




そして、その姿は、私の祖母の姿と重なり・・


余計に涙をそそった。





< 98 / 144 >

この作品をシェア

pagetop