【企画】春の風に乗せて



ーードキドキドキドキ…!


胸が!!
爆発しそうだよぉ…!



「おれ、渡辺が好きです」



言われた瞬間。

意味を理解できた瞬間。


言葉を失ったように、なにも言えなかった。


まさかすぎて。

私が言おうとしていたことを、高木くんが言うなんて思ってもみなかった。



「それからこの前のこと誤解してたらごめん。渡辺の反応が薄いから俺から話しかけられるのがイヤなのかと思ったんだ」



そんなことない!

そういった意味を込めて精一杯に頭を横に振る。


そんなはずない!


嬉しかった。

嬉しかったはずなのに。


高木くんに誤解をまねくような態度をとっていた、私がいけないの。


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