【企画】春の風に乗せて
3日後。
私は高木くんと一緒に高校の合格発表に来ていた。
あの告白の時とは違うドキドキ。
ひゃ〜。
めっちゃ緊張する〜!!
ガチガチな私を見て「顔怖いよ」と微笑みながら手を握る高木くんは落ち着きすぎて怖いよ。
でも手の温もりはすごく優しい。
「合格してますように…」
ため息を吐いて目を閉じて呟く。
周りのみんなが合格したとか落ちていたとか話している中、ゆっくり目を開けて自分の番号がないかを確認していく。
あ…
うそ…
「あった!!」
「俺もだ!やったな!!」
ふたりでハイタッチ。