【企画】春の風に乗せて


同じクラスの高木くん。


一年生の時も同じクラスだったけど、話したことは一度もない。



「俺の名前知ってくれてるの!?」



ぱあっと無邪気な笑顔になって彼は身軽に木の上からジャンプした。


きゃあ!


思わず目を閉じる私。恐る恐る目を開けるとめちゃくちゃ近くに高木くんの顔が覗くようにあって。


それでまたビックリした。


うわわわわ!!!!

ち、近い!!



「渡辺って…よく見ると目ぇおっきいのな!」



え?



「そ、そんなことないよっ!」



高木くんのクリクリしたお目目の方が大きくて可愛くてステキ!


…てゆーか、
私のことを知ってくれてた…?



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