【企画】春の風に乗せて
初めてだから
家に帰ってからもずっと高木くんのことを考えた。
彼はいつもグループの中心にいて。
いつもニコニコ笑ってて。
先生にも男女問わずに慕われてて。
…私と正反対の人。
「渡辺おはよー!」
私にも優しくしてくれる神様みたいなひと。
次の日。
私を見つけるとすぐ挨拶をしてくれた。
「お、おはよう」
ドギマギしてしまう。
胸が活発すぎて息がうまくできない。
私この症状知ってる。
マンガや本で読んだことがある。
…恋だ。
私、高木くんに恋したんだと思う。