チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)
心臓がドキンと大きく鳴る。
YUKIが私のことを……。
その言葉を頭の中で繰り返すと、鼓動はどんどんどんどん大きくなっていく。
だけど……私の胸は、同時に苦しさと痛みも感じていた。
「……YUKIと私はただの友達だよ」
「んなことねぇって。 アイツは本当に──」
「もしもYUKIが私のことを好きだって思ってくれていたとしても、それは友達としてのものなの。
友達だから好き。 一緒に居て楽しいからそばに居る。 ……それだけなんだよ」
……仮に、YUKIが私を友達以上に好きだと思ってくれてるとする。
もしそうなら本当に本当に嬉しいし、泣いて喜んでしまうかもしれない。
でも。
そんなの、あり得るわけがない。
私たちは友達だから笑って話していた。
友達だから、気軽に叩き合ったりも出来た。
……それ以外なんかないんだよ。
YUKIは友達以上を望んでいない。 それは絶対なんだ。
「……私、YUKIに告白してフられたの。 フられちゃったんだよ。
なのに友達以上の『好き』なんて、あるわけないじゃん」
友達でいい。
友達としてそばに居られるならそれでいい。
YUKIと笑って話せることが私の幸せだから、それ以上は望まない。
……ずっと自分にそう言い聞かせていた。
だけど、今。
『あるわけない』と口に出して言った瞬間に、両目から大粒の涙が溢れ出していた。
私はYUKIが好きだ。
どうしようもないくらいに、好きだ。
本当は友達以上の関係になりたい。
今よりももっともっとそばに居たい。
YUKIに、『好き』って言ってもらいたい。
……だけど、そんなの絶対に叶うはずがない……。