チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)
「咲良」
そっと、フジヤマが私の頭を撫でる。
そしてその次の瞬間に、私は彼に抱き締められていた。
「ごめん」
それ以上の言葉はないフジヤマに、私はただただ身を任せて嗚咽した。
フジヤマは私の背中をポンポンと叩いたり、優しく撫でてくれたり……言葉はないものの、優しく私を包み込んでくれている。
YUKIのことが好き。
だけど私の気持ちはYUKIには届かない。
友達としてそばに居るしかない。
この距離ならYUKIと一緒に笑っていられる。
だから私は、ここに居るしかない──。
そうするしかないとわかっているのに、涙は溢れ続ける。
自分の気持ちが、グチャグチャだ。
「そばに居たいの……でもこれ以上は近づけない……。
私の想いは、YUKIの迷惑になっちゃう……これ以上近づいたら、また、YUKIと離れてしまうから……。
離れてしまうくらいならこのままでいい……だけど、もっとそばに居たい……。
もう、どうすればいいのかわかんない……」