チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)
「まさか、同じ学校だとは思わなかったよ」
……それはこっちのセリフです。 とは言えず、引きつった笑顔を彼に見せる。
その時に彼はまた、クスッと笑った。
……昨日見たあったかな笑顔とはちょっと違う感じの顔。
なんだろう。
こう、何かを企んでいるような……?
「責任、やっぱり取ってもらおうかな」
「……はい?」
「昨日のこと、本当は許してないしね」
なっ……え、ちょっ……えぇ……!?
「な、なんでそんなことに!?」
と、大きな声を出してしまった私に、男の人は『シー』っと言うように顔の前に人差し指を立てた。
う……周りの人が、みんな見てる……。
顔は真っ赤で、大きな体を縮こまらせる。
そんな私を見て、男の人はやっぱり笑ってる。
「冗談だよ?」
……昨日と同じ言葉だけど、昨日とは全然違う憎たらしい笑顔。
当然私の体は怒りに震えるけれど、相手は先輩だし、車内でこれ以上注目されるのはイヤ……。
だから何も出来ずに、私は顔を真っ赤にしながらメガネの人を睨みつけるだけだった。