チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)
……気になる。 ていうか、何もないのにほっぺたをつねられるなんて理不尽すぎる。
だからYUKIにちゃんと理由を聞きたいけれど……。
「……あのさ、YUKI」
「なんですか?」
「……いえ、別に……」
……満面の笑みが、恐ろしい……。
笑顔がこんなに怖い人って、見たことないよ……。
それに、敬語……っていうか、丁寧語?
よくわからないけれど、普段の口調とは全然違う。
なんだろう。 『これ以上近づくな』って言われてるみたい。
すっごく距離を感じちゃう……。
……結局その後、私たちの間に会話はないまま電車が到着した。
私たちは先頭車両の更に1番前、運転席が見える場所に移動して吊革に掴まった。
普段乗る電車は同じ学校の生徒が多いけれど、今日乗る電車は他校の生徒が多いみたい。
……YUKIはぼんやりと運転士さんを見ていて、私はそんなYUKIをぼんやりと見つめている。
電車の中でも当然会話はなく、ただただ隣に立つだけだった。