チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)


……気になる。 ていうか、何もないのにほっぺたをつねられるなんて理不尽すぎる。

だからYUKIにちゃんと理由を聞きたいけれど……。




「……あのさ、YUKI」

「なんですか?」

「……いえ、別に……」




……満面の笑みが、恐ろしい……。

笑顔がこんなに怖い人って、見たことないよ……。


それに、敬語……っていうか、丁寧語?

よくわからないけれど、普段の口調とは全然違う。


なんだろう。 『これ以上近づくな』って言われてるみたい。

すっごく距離を感じちゃう……。








……結局その後、私たちの間に会話はないまま電車が到着した。

私たちは先頭車両の更に1番前、運転席が見える場所に移動して吊革に掴まった。

普段乗る電車は同じ学校の生徒が多いけれど、今日乗る電車は他校の生徒が多いみたい。



……YUKIはぼんやりと運転士さんを見ていて、私はそんなYUKIをぼんやりと見つめている。

電車の中でも当然会話はなく、ただただ隣に立つだけだった。


< 116 / 156 >

この作品をシェア

pagetop