チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)
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その後、メガネの人と会話することなく電車を降りた。
「じゃあ、またいつか」
「……はい」
改札を抜けてすぐ、メガネの人はひらひらと手を振って歩いていった。
私はそれを見送ったあと、小さくため息をついてから歩き出す。
……見た目はカッコイイのに、イヤな性格の人だったなぁ……。
『責任』と言ったあとの、あの憎たらしい笑顔
と『冗談だよ?』の言葉。
あーもう、今思い出してもイラッとするっ!!
そりゃあ、あんな形でキスしてしまったのは私だから、悪いのは私だけどね……。
「……3年生、かぁ……」
私の1つ上か……もっと上かと思ってたけど、1つしか違わないんだ。
「……どう見ても、もっと年上だよねぇ……」
「だから、『年齢の割に落ち着いてる』とよく言われると話しただろう?」
「いやー、でもそれにしたって……って、え?
うわっ!? ちょ、先に行ったはずなのになんでここに居るんですかっ!!」
ひらひらと手を振って歩き出したのを見送ってから私も歩き出したはずなのに、何故か隣で微笑むメガネの人。
「のんびり歩いてたら、キミが大股でやってきたんだよ」
「お、大股って……」
……コレ、私の普通のスピードなんですけど……。