チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)
「……あのさ、YUKI」
「うん?」
「キスのこと……YUKIは全然なんとも思ってないの……?」
私は、あの時のことを思い出すといつもドキドキしてしまう。
……まぁ、忘れてる時は完全に忘れちゃってるけど。
でもさ……YUKIみたいに冗談っぽくあの時の話は出来ないし、普通の顔でYUKIを見ることも出来ない。
だけどYUKIは、私とは違うのかな……。
ハプニングキスだから仕方ない。って思ってるだけなのかな……。
「あの時は自分たちじゃどうすることも出来なかったから、仕方ないよ」
「……だよ、ね」
……やっぱりそう思ってるよね。
YUKIは、『仕方ない』って思ってるだけなんだ。
「でも俺は、」
「え……?」
YUKIが、私の頬をそっと撫でた。
とても優しく、愛おしそうに……。
「俺は、キスの相手が咲良でよかったって思ってるよ」