チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)
「……っ……」
真っ直ぐで揺らぐことのない瞳。
YUKIが、私だけを見つめている──。
「咲良に会えてよかった。 俺は、心からそう思ってる」
ドキ、ドキ、ドキ……。
すぐ近くで見つめ合う私とYUKI。
言葉はなく、お互いの目を見つめ続けるだけだった。
……私は、YUKIのことが好きだ。
日曜日にキスをしてしまって、その次の日に再会して、チャットで話をして、色々な話を聞いて、今こうして保健室で見つめ合っている。
出会ってから僅か数日なのに、私はYUKIのことを好きになっていた。
あり得ない。 あの憎たらしい笑顔を見せる人のことを好きになるなんて、あり得ない。
『冗談だよ?』って言って私の反応を見て楽しんでる人のことを好きになるなんて、あり得るわけがない。
……そう思っていたのに、それでも私は、YUKIが好きだった。
YUKIのそばに居たい。
この人の隣で笑い合っていたい。
それが、私の想いの事実だった。