チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)
「……YUKI、あのね、私……私ね……」
ゆっくりと上半身を起こして、YUKIの手を握り締める。
心臓はさっきよりもドキドキが大きくなっていた。
顔も、多分赤い。
YUKIが私のことをどう思ってるかはわからない。
私の想いは迷惑にしかならないかもしれない。
それでも私は、YUKIに自分の想いを伝えたかった。
「……私ね、YUKIのことが好き……。
YUKIとずっと一緒に居たい。って思ってるの」
真っ直ぐにYUKIを見つめ続ける。
……だけどYUKIは、小さく首を横に振った。
「ごめん。 俺は、咲良の気持ちには応えられないよ」
そう言ったYUKIは私の手から逃れ、静かに立ち上がった。
「ここでゆっくり休んで。 寝不足は体に悪いから」
「あっ……」
「じゃあ、また」
ニコッと笑ったあと、YUKIはひらひらと手を振って去っていった。
……私の恋は、失恋に終わった。
想いを伝えずに友達としてそばに居れば、私たちはこの先もずっと笑い合っていられたかもしれない。
でも、私は自分の想いを伝えた。
『好き』って気持ちが止められなくて、YUKIに伝えてしまったんだ。
……もう、私たちは笑って話すことは出来ない。
多分もう、YUKIは私に声をかけてくることはない……。
ベッドの上に座りながらドアを見つめる私の目から、涙がポロリとこぼれ落ちた。