チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)
……サクラ。
フジヤマの言う『サクラ』って、桜子ちゃんのことだよね……。
そっか。
YUKIは桜子ちゃんが好きだったんだ。
……言われてみればそうだ。
桜子ちゃんの話をする時のYUKIはいつだって優しい顔してた。
……『大切な人』っていうのは、私が思ってたよりもずっとずっと深いものだったんだ。
「アイツは多分、この先もずっとこのまま過ごしてくつもりだと思う。
一歩引いたところから全体を見渡して、サクラの笑顔を守っていくはずだ。
アイツは『それが幸せ』って言うけど……でも俺は、そんなの本当の幸せなんかじゃないと思ってる」
ガシガシと頭を掻くフジヤマ。
その瞳は、真っ直ぐに私を捉えていた。
「クリスマスん時、お前と一緒に笑ってたYUKIはスゲー楽しそうだった。
YUKIがあんな風に笑うなんて、俺が知る限りは一度もなかった。
多分アイツはお前のことが好きだと思う。 友達以上に想ってるはずだよ」