桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
過去と未来
ピピッ…ピピッ…ーーカチッ
「ん〜」
「起きて、梓」
「⁉」
ガハッ
「ゆ、悠太⁉」
「おはよう、梓」
「お、おはよう」
あの、とある事件から一週間が経った。
あの後の処理をお父さんに任せ、私達は先に家へと帰ってそこでお互いの気持ちを話し付き合う事になった。
「朝食、出来てるよ」
「うん。今行く」
「分かった」
ガチャ…バタン
「・・・」
悠太が出ていった所をジッと見ていた。
(まさか、私が付き合う事になるなんてね)
もう、大切な物を作らないって決めたのにな…
「梓、早く来ないとなくなるよ!」