桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
悠太は五人家族の末っ子で、それはもう幸せに暮らしていたそうだ。
だが、そんな幸せな生活も長くは続かなかった。ある日、父親が交通事故により他界してしまったからだ。
家族皆が悲しむ中、親戚の人達だけは悲しんだはなく喜んでいたそうだ。
「その時、なんで喜ぶんだろう?と疑問に思っていた時期があったよ」
で、その疑問を母親に言ったそうな。そして、母親は
『喜ぶのは、誉(ほまれ)さん、悠太のお父さんの財産が目当てなのよ?』
悠太のお父さんの名前は鎌田 誉さんでお母さんが鎌田 未来(みらい)さんだと、この時初めて知った。