桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
「えっ、あ、うん、なに?」
「大丈夫?どこか具合が悪いのなら、言ってよ?」
「うん。でも、大丈夫、平気だよ?」
そ、ならいいけど。となにも無かったように寝返りを打つ梓
ギュッ
「!・・・悠太?」
「・・・」
「?」
ごめんね、いきなり抱きついちゃって。
でも、今はこうしていたいんだ。
辛かった。あの日、へんなおっさんに連れて行かれそうになって、怖くてなにもできなくて、もう無理だと諦めていたときに君がきてくれて
「・・・嬉しかった」