桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
だが、梓はっ反応しない。
「っ・・・な・・・んでよ‼︎・・・梓ぁ・・・グスッ」
まるで、幼子のように。母親にすがるような目をし
「いつものように、さヒック・・・どうしたのって・・・ヒック・・・頭、撫で・・・てよぉぉっ。うわぁぁぁぁぁっ」
「・・・っ」
真帆は崩れるように、梓の手を握りながら膝をつく。
蘭は拳を握り、唇を噛みしめる。
タッタッタッ
「?」
誰かが走ってこの病室へむかってきている。
ガララッ
「梓!」
「梓のお母さん、お父さん」
「真帆ちゃん!梓の容体は⁉︎」