桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
「・・・」
「ですが、これは僕自身の問題なんです」
「手伝うことは出来ないのかい?」
「・・・」
首を振り、否定する。
「もし、梓が今この場にいたのなら、きっとこう言っていた筈だよ?」
「?」
「『悠太はなんでも抱えすぎ。少しくらい自分達にも頼りなよ?・・・家族なんだからさ』って」
「!」
ハッとする悠太。
「そうだろ?」
「そう・・・ですね。梓だったら・・・」
「一旦、家に帰ろう。話はそれからでいいかな?」
「はい」
「真帆さんは、どうします?」