桜が舞い散る頃に・・・ (完結)

「・・・」



「ですが、これは僕自身の問題なんです」




「手伝うことは出来ないのかい?」




「・・・」



首を振り、否定する。



「もし、梓が今この場にいたのなら、きっとこう言っていた筈だよ?」



「?」



「『悠太はなんでも抱えすぎ。少しくらい自分達にも頼りなよ?・・・家族なんだからさ』って」



「!」



ハッとする悠太。



「そうだろ?」



「そう・・・ですね。梓だったら・・・」



「一旦、家に帰ろう。話はそれからでいいかな?」




「はい」



「真帆さんは、どうします?」

< 171 / 274 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop