桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
「・・・?」
「どうしたの、梓」
「しっ」
「?」
「!こっちか」
ダッ
「あ、ちょっと⁉︎」
いきなり梓が走り出すものだから、私も慌てて追いかけた。
「はぁ・・・はぁ・・・ちょ、梓」
バキッ
「グハッ」
ドサッ
「⁉︎」
一体、何があったのだろうか?目の前に広がるのは、一人の男の子の服が乱れ、怯え、縮こまってた。
「雷(らい)、そいつを頼む」
「了解、俊(しゅん)」