桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
雷、俊は当時の私達の通り名だ。
雷、稲妻の如く敵を倒していくことからついた名。
俊、風の如く掛けてゆき敵を倒していくことからついた名。
であり、結構有名だった。
「君、大丈夫?」
「は・・・はい」
「行くぞ。早く行かないと警察が来る」
「了解」
これが、私といや、私達と蘭の出会いだったんだ。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「此処までなら、警察にも見つかることはないだろう」
「う、うん」
「で、この餓鬼はどうすんだ?」
「!」
「私が面倒をみるよ」
「え?」