桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
「わ、分かった」
「颯斗だよ。宮野 颯斗(みやの はやと)」
「?どういう人だったんだ?」
「優しい人だよ?とっても。今風に言うなら、悠太の位置な?」
「えっ」
そりゃ、びっくりするよね。
「とりあえず、この話しはこれでおしまい!早く行こ?遅れたくないしさ」
「う、うん」
たまに、颯斗の命日になると必ず悲しい顔をして苦しそうにするんだ。
見てるこっちが辛いよ。
「待ってて」
もう、貴女の大切なものを奪わせない。
これは、私なりの恩返し…蘭と出会わせてくれたお礼という意味で…
~真帆side終~