桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
~悠太side~
僕は病院を後にし、梓と暮らしていた家へと戻った。
ガチャ
自室に戻り、自分のベットに腰をおろした。
「・・・」
梓が撃たれた…僕を庇って…
「・・・っ」
なんで、僕はっ…なんで!
「くそっ!」
ドカッ…バキッ…
「僕はなんて・・・」
無力なんだろう…大切な人を守れないなんて…
「なんの為に、手にした力なんだよっ」
大切な人、物を守る為につけた力なのに…いざという時に、役に立たないなんて
「そんなの、なんの意味もないじゃないかっ!」