桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
「何故黙る?何か都合の悪いことでもあるのか?」
【いや、ないよ。むしろ好都合だ】
シュルル
パシッ
「なっ‼︎」
ギュッ
「っ‼︎」
な、なんだよ!いきなり、紐みたいなのが出てきたと思ったら縛られるって…
【君は悠太って子、好きなんだよね?】
「・・・」
【でも、君はあの子のように、あの子達のように守れないのが怖いんだ】
「・・・ろ」
シャインの嘲笑うかのような声が私の中を支配する。
【悠太も守ることは出来ても、親戚の連中は諦めないだろうなぁ〜、どんな手を使ってでも悠太を自分の物にして使うみたいだよ?】