桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
苦しいこの思い
その日、悠太が帰ってくる事はなかった。メールや電話をやってはいるが、返事は無し電話に出ることもなかった。
「悠太・・・どうしたんだろ?」
胸にポッカリと穴が空いたような感覚がしてならない。
「梓、大丈夫・・・って訳じゃないね」
「真穂・・・いや、平気だよ」
こんなとこで弱気になってたら、親に迷惑をかけてしまうからね。
「?・・・!梓、梓!」
「ん?なに」
「そ、外を見てよ!」