桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
その話しを聞いたら、心が暖かくなった。
今までの自分は、もしかしたら他の人にとって邪魔だったり、しなくてもいい存在なんかじゃないかって思ったりした。
他にも、私がいなくなったところで何も変わらない。でも、少しでも償えるのなら…
とか思ってたけど、皆が私を必要としてくれているって分かったら、そうしてはいられないって思ったんだよね。
「私は・・・皆に救われたってことだね」
独り言のように小さく呟きながら、皆を待つ。
「もし、退院できたら・・・どうしよ」
なんか、もうそろそろ悠太をほっとけないんだよね。