桜が舞い散る頃に・・・ (完結)

「はやく行ってあげてください。無事ですし、妊婦共々お元気ですよ」




「は、はい」





医者の許しが出たので、走りだす悠太。





「そんなに急がなくても・・・」





呆れながらも、後を追う真穂達




ガラッ




「梓っ‼︎」




「しー。悠太、静かにして?起きちゃう」




「お、おぉ」




先に、病室に戻っていた梓は一人の赤子を抱いていた。





「ねぇ、見てみて?この子、悠太にだよ?」




そう、言われ覗き込む。




「言われてみれば・・・でも、梓にも似てると思うけどな」





「ふふ、ありがとう」





「ご苦労様、梓」

< 267 / 274 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop