桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
「はやく行ってあげてください。無事ですし、妊婦共々お元気ですよ」
「は、はい」
医者の許しが出たので、走りだす悠太。
「そんなに急がなくても・・・」
呆れながらも、後を追う真穂達
ガラッ
「梓っ‼︎」
「しー。悠太、静かにして?起きちゃう」
「お、おぉ」
先に、病室に戻っていた梓は一人の赤子を抱いていた。
「ねぇ、見てみて?この子、悠太にだよ?」
そう、言われ覗き込む。
「言われてみれば・・・でも、梓にも似てると思うけどな」
「ふふ、ありがとう」
「ご苦労様、梓」