桜が舞い散る頃に・・・ (完結)
「え?なんで」
「はぁ」
ちょっ、溜め息つかなくても良くね⁉
「貴方、今泣いてるのよ?」
「えっ?」
自分の頬に触れる。確かに、涙が流れてる。それに、胸が締め付けられるように痛い
「…っ」
「梓、貴方は悠太に恋してるのよ?」
「恋?」
それって何?美味しいの?
「えぇ。恋ってのは、その人が近くにいると胸がドキドキしたり、その人が他の人、異性といると胸が締め付けられるように痛くなったりすることよ」
それが、恋ってもの?
確かに、そういう感覚は悠太と離れて感じるようになった。