オオカミ女が恋をした!?
「本当だった…」


びっくり。


口の軽い、嘘つき男だと思ってたんだけど。


結構ちゃんとしてるんだ。



嬉しくて、ケータイを胸に当てる。





ぴょんぴょん飛び跳ねていたら、



「…お姉ちゃん?」


いやあああああああ!!!



「あっ、どうしたの?」


妹じゃん。


恥ずかしすぎる。



「いや…


 雑誌、どこまで読んだかなって」



気まずい!!



「えっ、あ雑誌?


 い、いい一冊目だよ」



「えぇ、まだ一冊目?


 遅っ」


しょうがないでしょ高校生は忙しいんだから




「高校生は忙しいのっ」


「中学生もそれなりに忙しいんだけど」


「それよりあんた、受験勉強しなよ!!」


「何よ、ちょっとした息抜きじゃん」



去っていった妹。


私はふぅ、と床にへたり込む。



「はっずかしいぃ…」


もうしないでおこ…
< 15 / 34 >

この作品をシェア

pagetop