オオカミ女が恋をした!?
生徒が集まって、会場のざわつきが小さくなる。



また始まった、長~い校長先生のお話(ブルッ


ある意味ホラーだな、この待ち時間は。


覚悟しとかないと、エライ目見るな…




というのも、

私の中学校の校長は、話が長すぎたから。



どんな式典のときでも40分は費やす


ほとんどあんたの話しバッカじゃん!!!


しかも


「え~○○○○○なのであります。


 え~○○○○○○○○なのでありますから、」



ケ○ロ軍曹か!!!






ホラーだな、あれは。完全に。



思い出して、ブルッと震える。



幸い、この人は長くなさそうだけど。


もう締めくくりに入ってくれてるし。





「…私からのお話とさせて頂きます」




終わったァァァァ!!!


ようやく終わってくれた


去年のように、



睡魔と闘いたくなんかないわ…!!



安心して、帰るべく立ち上がる。



「帰るの?


 どこ方面?」


「…緑川方面、です」


「ああ!!


 僕と一緒だ」


ナンパ男のナンパは

予想している以上に強暴だわ!!


大変!!


帰りながら、ちょっと嬉しくなる。


ナンパされちった♪


生まれてこの方、ナンパどころか男とまともに話したことのない私(お父さんとは話すけど)。



後ろを振り返ると、


たくさんの女子(5、6人)があの王子さまを取り囲んでいた。




モッテモテじゃん!!


当たり前だけど!!



い、



「イケメンなめてた…」


反省します。。。



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