オオカミ女が恋をした!?
今日から、高校の授業が始まる。


よし、頑張れあ・た・し!!



校門を入ったところで、



「あ、美樹ちゃ―――」



ダッシュで逃げます。





★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆




ふぅ…



授業が終わったっ




友達が出来た!!!




一人。



うん、まあいいの(泣


これから増やしていくから…



ということで、電車へ。



空いてる席に座る。




ふぅ、と一息ついたところで、



「あ、美樹ちゃん」



一瞬で固まる。



空耳だよね空耳だよねうんそうだ絶対に!!!



目の前にはあの時の王子さま。


「もう、朝はビックリしたよ~。


 声かけた瞬間ダッシュで行っちゃうから」


私は周りを見渡す。


結構な込み具合。


隣の席は人が座ってる。



に、逃げらんねェ…!!!



「み・し・ずく~ん」


三人の女子到来!!


私を見て鼻で笑った!!


「なァに、この子?」


可愛い、この三人可愛い!!

メイク濃いけど。



「え?」


王子は笑顔で振り向く。


「友達だよ、と・も・だ・ち。


 電車の中では静かにしないとダメだよ」


大人ですね。


「え~。


 さすが名前だけあるよねぇ。


 美しい静かだけに?」



みしずって


美静って書くのか…


あんまり聞いたことない名前だな。
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