小雪くんが私に冷たい理由。
「遅れてごめんねっ!!」




両手を合わせてそう言うと、皆普通に許してくれた。



………約1名を除いては。




やはり、小雪くんだけ笑っていない。




確か私がここの場に入る前は普通に笑って会話してたよね…?




どんだけ嫌われてるんだよ、私。




悲しくなってくる。




「じゃ、行きますか!」




真美のその声につられて、皆で出発することに。




歩き出す時に、筒井くんが近づいてきて、耳元に顔を近づけた。




「服、似合ってる」




そう、ささやいた。





「…っ、…あ、ありがとう」




きっと今の私は顔が真っ赤で沸騰状態だと思う。




だって、そんなこと言われたの初めてなんだもん。


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