小雪くんが私に冷たい理由。
「……、…悪い、かよ」





少し顔を赤らめて、彼はそう言った。




…まじか。




あの小雪くんがだよ?





この大嫌いな私を、この重い私を運んでくれたの?





「あ、あ…ありがと、う」




小雪くんが、何を考えているのかが分からない。





いつもと態度が違いすぎて。




もしかして、これは夢?




………って、ありえないか。



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