僕の彼女は未来型(Lastsiensficton)
第1章
日常を変えるおまじない
【未来】という言葉を考えながら僕は大学のカフェテリアで、購買で購入したお得感バッチリの徳用あんぱんを頬張りながら、唸っていた。
濃い烏龍茶とどっこいの安い中途半端なブラック珈琲を飲み考えている。
僕はインテリアトータル科という部屋や家具のデザインをする学科に通っている大学生2年で、その課題の一つとしてあがっていた未来な建物を表現するというテーマに頭を悩ませていた。
未来は小さい頃に読んだマンガやアニメでのチューブの中を車が走り、電車は空を走り・・・
キノコみたいな頭をでっかちの塔が立ち並ぶ・・
足から火を出しながら飛ぶ小さな勇者の居る世界。
それしか頭に浮かばない。
僕は未来を描くよりも過去が性にあっている。
サクラバファミリアやコロシアム、パルテノン・・・過去にこそ、世界はある。
それが僕の持論である。
僕は途方にくれた顔をしながら、未来的建築と書かれたテキストをパラパラとめくった。
とりあえず、スケッチブックに描いてみるがいまいちな結果であった。
子供の頃に見た、未来はかなり明るく、ロボットや人間が共存出来る素晴らしい世界だった。
部活を早く帰って、見た夕方のアニメと、おやつのサイダーが楽しみでワクワクしてたっけ?
インスパイヤーされた記憶は簡単には消されないって事かぁ・・・
ため息をした。
『椎名!!』
大学に入って名前順で仲良くなってからの、腐れ縁の菅沼聡(すがぬまさとし)が、このカフェテリアで一番高い、C定食を持って来た。
僕はあからさまに嫌な顔をしたに違いない。
『また、徳用あんぱんかよ、貧乏人め』
『お前はその、貧乏人の前で平気で、ブルジョアジーな食事をされるのですか?』
嫌味をたっぷり、言ってあげたが聡は、笑いながら
『ばーか、食費をケチって古本ばかり買うような奴には同情をしないのさ、逆に食べることの大切さを説いてあげてるんだよ、きちんと食べなさいとな』
濃い烏龍茶とどっこいの安い中途半端なブラック珈琲を飲み考えている。
僕はインテリアトータル科という部屋や家具のデザインをする学科に通っている大学生2年で、その課題の一つとしてあがっていた未来な建物を表現するというテーマに頭を悩ませていた。
未来は小さい頃に読んだマンガやアニメでのチューブの中を車が走り、電車は空を走り・・・
キノコみたいな頭をでっかちの塔が立ち並ぶ・・
足から火を出しながら飛ぶ小さな勇者の居る世界。
それしか頭に浮かばない。
僕は未来を描くよりも過去が性にあっている。
サクラバファミリアやコロシアム、パルテノン・・・過去にこそ、世界はある。
それが僕の持論である。
僕は途方にくれた顔をしながら、未来的建築と書かれたテキストをパラパラとめくった。
とりあえず、スケッチブックに描いてみるがいまいちな結果であった。
子供の頃に見た、未来はかなり明るく、ロボットや人間が共存出来る素晴らしい世界だった。
部活を早く帰って、見た夕方のアニメと、おやつのサイダーが楽しみでワクワクしてたっけ?
インスパイヤーされた記憶は簡単には消されないって事かぁ・・・
ため息をした。
『椎名!!』
大学に入って名前順で仲良くなってからの、腐れ縁の菅沼聡(すがぬまさとし)が、このカフェテリアで一番高い、C定食を持って来た。
僕はあからさまに嫌な顔をしたに違いない。
『また、徳用あんぱんかよ、貧乏人め』
『お前はその、貧乏人の前で平気で、ブルジョアジーな食事をされるのですか?』
嫌味をたっぷり、言ってあげたが聡は、笑いながら
『ばーか、食費をケチって古本ばかり買うような奴には同情をしないのさ、逆に食べることの大切さを説いてあげてるんだよ、きちんと食べなさいとな』