生きていかなきゃ
騒動
「ジョウと一緒に帰ってたら、ジョウがトイレに行きたいって言い出したから、
ここに寄ったの。
そして誰か寝てる人がいたから、近づいただけ」
「そっか…」
ふとトイレの方に目を向ける。
すると手を洗っているジョウの姿が見えた。
それを見てあたしは、久佐野を起こすことにした。
「ねぇ、起きなよ。
あたしもう帰るよ」
体を揺すると、意識が戻る彼。
「やべ! 俺ガチ寝してたわ!」
焦りながら鞄を手繰っている。
そして久佐野もゲミたちの存在に気づいた。