生きていかなきゃ
「あ、お前んとこの子…」
「こんにちは!!」
久佐野の呟きに応えるかのように、ゲミはあいさつをした。
「こんにちは」
眠気を混じらせながら彼もそれを返す。
満足したようにゲミは、ジョウのいる方へ目を向ける。
するとジョウは手をハンカチで拭きながら出てきた。
「俺、ドールたちの帰りを見届けてもいい?」
だるそうに鞄を持ち上げながら、久佐野は言う。
表情と台詞が合ってないため、こちらの返事に困る。
まぁあたし的には、どうしてくれたって構わないんだけどね。