生きていかなきゃ
「久佐野がそうしたいんだったら、いいんじゃない?
どうせこの子達は、小学生同士楽しんで帰るだろうし」
「……なんだ、ドール。
相手にされなくて寂しいのか」
「そんなわけじゃないよ!!」
久佐野からからかわれるとは思ってなかったため、実際そうされると
照れ隠しなのか、少し彼の背中を叩いてしまった。
「よし、じゃあ帰ろうね!」
いつもするようなありきたりの呼び掛けをして、あたしたち一行は公園を出たのであった。
「ね?
やっぱりこんな感じで帰ることになるんだよ」