生きていかなきゃ
彼は一度あたしの視線に気づいた。
そしてまた訴えてきた。
<助けて>って。
何で今藤なんかを助けないといけないのって思ったけど…。
「なにバカなことしてんの。
廊下に汚い水、撒き散らさないでよ。
確かに今は掃除時間。
でも仕事を増やさないでくれる?」
あたしは花瑤さんに文句を言った。
「は?
元はと言えばコイツがあたしに謝らなかったことがわりぃんだよ!
だったらこいつに片付けさせればいいじゃん」